【コラム】「なんとなく」は意外と当たってる?人間の脳はラクをしたがる
いつも「ぱぶろーまいんど」にお越しいただき、ありがとうございます。
ここでは日常生活でみられる、心理学知識をお伝えしようと思います。
「なんとなく、あの人は優しそう」
「あまりよく知らない人だけど、なんか苦手…」
初対面やそこまで親しくない関係の相手に対して、このようなことを思ったことはありませんか?
今回は、この「なんとなく」の正体を解説していこうと思います。
脳は「ラク」をしたがる
人間の脳は負担がかかる作業を嫌います。
身近な例でいうと、計算問題を解くときや何かを思い出そうとするとき。
これらの作業は脳に負担をかけるものなので、できるのであれば避けたいと無意識に思ってしまうのです。
あなたが初対面の相手と会ったとき、無意識に相手を判断していませんか?
「やさしそう」「こわそう」「なんか苦手」など。
初対面では心理学用語で、「初頭効果」というものが働いています。
出会った瞬間や始めのイメージで、その人の印象を決めてしまうというものです。
このように無意識に相手を判断してしまっている思考を、「ヒューリスティックス」といいます。
物事を判断する上である程度、型にはめて考えていることで脳の労力を節約しているのです。
経験やイメージが影響している
しかし、何を根拠に相手に対する印象を決めているのか。
それはその人のこれまでの「経験」と、刷り込まれている「イメージ」が大きく影響しています。
経験
まず、第一に相手を判断するときには「経験」が影響しています。
多くの人に出会うにつれ、自分の中に「○○な人は△△」という固定概念が生まれてしまいます。
「太っている人は温和な人」
「細い人は頼りない」
「筋肉質な人は頼れる」など。
恋愛なら、過去に好きだった人に似ている顔の持ち主には、好印象を抱くということもあります。
しかし、その反対に嫌いだった人に似ていると、喋ってもいないのに苦手意識が生まれる場合もあるのです。
イメージ
メディアや周囲からの影響により判断している場合もあります。
映画やドラマで「都会の人は冷たい」というイメージが先行している作品を見れば、都会の人と接するときの先入観につながります。
また、外国の悪いニュース(戦争や大災害など)ばかりを見ていると、「外国は危ない国なんだ」という概念を持ってしまいます。
このように刷り込まれたイメージから、物事を判断してしまうこともあるのです。
判断には思い込みが混ざる
「ヒューリスティックス」とは、要するに「勝手な思い込み」です。
しかし、この判断もあながち間違っているわけではないのです。
顔を見て性格を判断しても、ある程度は当たるという研究データもあります。
それもそのはずです、経験上から判断している故に、同じような人達と何回も出会っている可能性もあるわけですから。
しかし、「なんとなく」に頼って良いと言っているわけではありません。
まったく同じ人間は世の中に一人も存在しません。
相手に関心を持ち、客観的に判断することを心掛けてくださいね。
特に初対面から興味のない人には、「ヒューリスティックス」が働きやすいといわれています。
関心がないので、脳を使わずにその人を判断したいという気持ちの表れなのでしょう。
勝手な思い込みで、その人を判断しないよう注意してくださいね。
「コラム」の関連記事はこちら。
今回の記事は以下の文献を参考にしています。
<Amazon>
<楽天市場>
[rakuten:book:18944588:detail]
では、みなさまの人生がより良いものとなりますように。
大好評!!
『無料カウンセリング企画』の告知や
『無料心理学コンテンツ』の配布は
コチラから!!!!
👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇