【コラム】信じるべきは直観?分析?失敗しない人生の選び方とは
いつも「ぱぶろーまいんど」にお越し頂き、ありがとうございます。
ここでは日常生活における、心理学的疑問を解説していこうと思います。
今回は物事を判断するときに、「直観」を信じるべきか、あらゆる角度から調べた上での「分析結果」を信じるべきか…この問題についてみていこうと思います。
「そんなもんデータを分析した結果が一番だ」
「自分の直感に従った方が後悔しない」
など、意見が分かれるところかと思います。
実際にどちらがいいのか、ここから詳しくみていきましょう。
そもそも「直観」とは何か?
「この人と結婚するって、会ったときに感じたのよね~」
僕は職場で既婚者の人から、こんな話を聞いたことがあります。
女性は第六感が男性より、秀でているといいますよね。
「ほんまかいな」と思う話ですが、僕自身は似たような話を何度か聞いています。
「直観」というのは論理的思考、意識的な観察をとばして意思決定や判断が行われることです。
先の例でいくと、「出会った彼と付き合いを重ねていき、結婚の話を頻繁にするようになった」あとにする判断は「直観」ではなく、行動の「分析結果」によるものになりますね。
他の例をあげてみると、初対面の人に会ったときに「この人は怖そう」「この人は優しそう」という第一印象も「直観」が働いてるといえます。
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「直観」は経験から生まれる
「直観」というものは、人それぞれで感じるものが変わってきます。
何かを選択するとき、ある人は直観でAを選べば、ある人は直観でBを選びます。
一体、何がその人の「直観」を作っているのか。
それはその人自身の「経験」が土台になっています。
「長年の刑事の勘だ、おまえが犯人で間違いない」
刑事ドラマでこんなことを言う、刑事を見たことはないでしょうか?
証拠がなければ、根拠のないホラ吹きで終わってしまいますが、これも一概に間違いではないようです。
なぜなら、「直観」は自分の経験が豊富にある分野においては正しく働くからです。
ライス大学のエリック・デイン率いる研究チームによって、面白い実験結果が示されています。
<実験方法>
- 被験者に有名ブランドのハンドバッグを10個見せる。
- 被験者の半数は5秒間しか考える時間を与えず、残りの半数には30秒の考える時間を与えて、ハンドバッグが本物か偽物かを判断してもらう。
(被験者の半数は「勘」に頼るしかなく、半数はハンドバッグをじっくり観察できて特徴を分析できる。)
また、被験者の中にはコーチやルイ・ヴィトンなどのハンドバッグを3つ以上持っている人もいれば、高級ブランドのハンドバッグを触ったことのないものもいた。
<実験結果>
- 高級ブランドのハンドバッグの所有者ならば、与えられる時間が短ければ短いほど、正確な判断ができた。
- 複数の高級ブランドのハンドバッグ所有者は、バッグを見る時間が5秒のみのときの判断は、30秒のときの判断よりも22%精度が高かった。
つまり、類似のものを何年もじっくり見ることで、「直観」が「分析」を上回ったことが証明されたといえます。
刑事ドラマの話に戻るなら、「何人もの犯罪者を見てきたからこそできる判断もある」ということになります。
自分の経験が豊富にある分野であれば、「直観」に頼っても良いといえるでしょう。
知識がないなら「分析」を
では、「分析」が必要な場合は一体どのようなときか。
もうお分かりになると思います。
それは「判断を迫られる物事に対して、知識や経験がないとき」です。
野球をやったことのない人が、キャッチャーの配球を読めるはずがありません。
囲碁や将棋、チェスをやったことのない人が、相手の先の出方を読めないことも同じです。
僕たちは経験や知識のないことに関しては、「分析」をすることが重要になってきます。
就職先や転職先を選ぶとき、進学先を選ぶときもそうです。
まさに自分が経験したことのない分野に、飛び出そうとしている局面ですよね。
こんなときは徹底的に情報を仕入れて、リサーチすることが大切です。
有名なアップル社の創設者の一人、スティーブ・ジョブズ氏も過去に経験のないビジネスに、直観で判断して失敗したこともあるようです。
後悔しない選択は「合理的判断」
ここまでで経験のある分野には「直観」が有効に働き、経験や知識のことは「分析」が大切だということはお伝えしました。
しかし、人生のあらゆる選択を行ってく上で、最も後悔しないとされているのは「合理的な判断をしたとき」とされているようです。
経験のある分野では「直観」の活躍に期待がされますが、後悔しない選択をするという観点なら話は変わります。
じっくり分析ができる時間があるにも関わらず、直観に頼った選択をするのであれば「絶対に後悔しない」という覚悟が必要です。
その覚悟がある場合、もしくは「分析」する時間がないときは、「直観」に従っても良いでしょう。
ですが、「もっと調べておけば…」と後悔する可能性があるなら、徹底的に分析を行って合理的な判断をしたほうが後悔は少なくなります。
自分の性格や経験、与えられた時間などを見極めた上で、「直観」に頼るのか「分析」を行い合理的な判断をすべきか考えると良いでしょう。
つまり、「選択」の前の「選択」ですね(笑)
「合理的な判断をするための方法」については、以下の記事で解説しています。
また、今回の記事は以下の文献を参考にしています。
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