【自己改善】やる気が長続きしない？目標達成を阻む「持続性バイアス」とは

いつも「ぱぶろーまいんど」にお越し頂き、ありがとうございます。

ここでは日常生活で役立つ、心理学知識をお伝えしようと思います。

「ダイエットを始めた頃は張り切ってたのに、全然長続きしない…」

「新年を迎えて意気込んで、今年の計画を立てたのに全然計画通りにいっていない…」

みなさんはこんな思い感じたときが、あったのではないでしょうか？

今回はこの現象が起きてしまう、人間心理の謎を解明していきます。

人間の感情は「生もの」

人間の感情は常に一定ではありません。

怒っている人を見掛けたとき、その人が１年後にも同じことで同じように怒っていたら不思議ですよね。

喜びの感情も同じです。

嬉しときや楽しいときは、何か出来事があった後にのみ湧き上がる感情です。

１年後、２年後に思い出して喜びの感情が蘇ることはあっても、当時ほどの喜びではないでしょう。

今の感情が長続きしないことを、無意識に感じている方はほとんでしょう。

しかし、感情の波を見積もって、将来の計画をたてている方は少ないのではないでしょうか。

まずは今の感情が長続きしないことを、意識的に認識することが大切です。

将来を過大に見積もる「持続性バイアス」

「ねぇ、結婚したら一緒に住むから、会えない日はないよね♡」

僕が学生時代に付き合っていた彼女に、付き合い初めの頃に言われた言葉です。

そのときの僕は内心、「まだ学生なんだし、結婚とか想像つかないな～」と思いつつ、「うん、そうだね！」と彼女の機嫌を損ねないよう返事していたのを覚えています。

こういった感情の盛り上がりからも、僕たちは将来を過大に見積もってしまうのです。

新年を迎えたときや新年度を迎えたときは、やる気に満ち溢れたりしていませんか？

これも同じことです。

ちなみに新年を迎えたときにやる気が上がる心理を、「フレッシュスタート効果」と呼ぶらしいですよ。

これらのように、一時の感情で将来を過大に見積もることを、心理学では「持続性バイアス」といいます。

僕たちが何か計画をたてるときは、気をつけなければならない人間心理ですね。

新しい挑戦の障害にもなる

そして、「持続性バイアス」は目標達成の妨げになるだけでなく、新たな挑戦の障害にもなります。

例えば、職場で新しいプロジェクトのメンバーを募集しているとしましょう。

若いあなたは経験を積むためにも、「参加したい」と思っています。

ですが、ここで「持続性バイアス」が行動にブレーキを掛けます。

「失敗したらどうしよう。落ち込んでしまって（自分が）傷つくんじゃないか」

こんな感情が障害物となってしまい、積極的にプロジェクトに参加できなかったりするのです。

もしプロジェクトが失敗して傷つき落ち込んでも、その感情は半年も持続しないというのに。

そうです、僕たちは失敗をしたときに落ち込む気持ちが、無意識に持続すると思ってしまっているのです。

なんとも厄介なバイアスですよね。

感情に囚われない計画と挑戦を

では、一体どのようにすれば「持続性バイアス」を回避できるのか。

対策のひとつとして、この人間心理を常に理解しておくことです。

「感情は長続きしない。今は感情が高ぶっているから、計画をたてないでおこう」

こんな冷静な判断もときには大切です。

新しい挑戦をしようとするときも同じです。

傷ついた自分、落ち込んだ自分を想像して消極的になっていないか。

そんな自分に気づくことができるだけで、新しい挑戦に積極的になれます。

想像してみて下さい、あなたが１０年や２０年前に起こした失敗を。

今、思い出しても傷ついたり落ち込んだりしますか？

たいていのことは笑い話や有意義な経験談になっているはずです。

「やらずに（挑戦せずに）後悔より、やって（挑戦して）後悔しよう」

綺麗ごとのような言葉ですが、的を射ていますよね。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

「自己改善」に関する他の記事はこちら

pablooomind.hatenablog.com

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また、今回の記事は以下の文献を参考にしています。

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