【コラム】慣れる前より慣れたあとが怖い…誰もが陥る罠とは
いつも「ぱぶろーまいんど」にお越しいただき、ありがとうございます。
ここでは日常生活でよくみられる心理学知識をコラムとしてご紹介します。
「あ~、あるある」
「そういうことだったのね!」
と思ってもらうことが今回の記事の目的です。
面白い記事に仕上げているのでぜひご覧になってくださいね。
一連の行動プログラム「スキーマ」とは
みなさんは「スキーマ」という言葉を聞いたことがありますか?
隙間(すきま)ではありませんよ(笑)
「スキーマ」とは、過去の経験に基づいて形成された知識や行動の枠組みのことを指します。
この説明文だけでは分かりにくいですよね。
よく使われる例として「外食」をみてみましょう。
私たちは外食をするとき、一連の流れを無意識に行動しています。
- 店に入れば店員が席へ案内してくれる
- 席に座ればメニューを手に取る(あるいは渡される)
- 注文を店員に伝える
- 注文した料理が席に運ばれてくるので、食事を楽しむ
- 支払いを済ませて店を出る
店により多少の違いはありますが、大体このような感じではないでしょうか?
「スキーマ」は思考や判断、あるいは行動するときの頭の中の「プログラム」。
つまり、僕らは『「外食」=上記の流れ』が自然と連想できるようになっているのです。
スキーマの特性
そして、この「スキーマ」には2つの特性があります。
自動性
まず1つ目の特性は「自動性」です。
「自動性」の分かりやすい例として、お風呂に入ったときに体を洗う順番です。
頭、顔、体の順番を毎日慎重に考えている人は少ないのではないでしょうか?
これは「スキーマ」という「プログラム」を頭の中に構築しているので、考えずともできる行動として記憶しているのです。
「歯磨き」も同じようなものでしょう。
1.歯ブラシを持つ
2.歯磨き粉をつける
3.歯を磨く
4.吐き出す
5.口をゆすぐ
これらを意識して行っている人は稀ですよね。
いわゆる習慣化されているものだと思ってください。
リンク性
2つめの特性は「リンク性」です。
「スキーマ」には似たものと結びつける機能が備わっています。
みなさんはこのような経験がありませんか?
「珈琲を入れようとしたら、紅茶を入れてしまっていた」
これは無意識の行動が間違いを生んでしまったケース。
原因は「珈琲を入れるスキーマ」より、「紅茶を入れるスキーマ」のほうが慣れていたからです。
「スキーマ」は何も考えずに行動していると、つい「慣れているスキーマ」を活性化させてしまう傾向にあります。
本当は怖い「スキーマ」
このような2つの特性を持つ「スキーマ」は便利です。
しかし、過ちの原因となる場合もあります。
「 運転免許を取りたてのころは慎重に運転していたが、運転に慣れてきたころに交通事故を起こしてしまった」
「新しい職場で初めは気を張って仕事をしていたが、仕事にも慣れてきたころに重大な失敗をしてしまった」
など、「慣れてきたころに要注意」とよく言われるのも、この「スキーマ」が関係しています。
自動車の運転も仕事を覚えることも初めは注意深く取り組むものです。
結果的に事故やミスを起こしにくい。
ですが、「スキーマ」が構築されると「もう大丈夫」と思います。
油断しだす頃から、失敗する可能性が大きくなっていくのです。
「慣れる前より慣れた後」
「初心忘れるべからず」
このような言葉もここからきているのでしょうね。
みなさんも注意してくださいね。
では、みなさまの人生がより良いものとなりますように。
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