【コラム】死が”死を呼ぶ”…「ウェルテル効果」の実体とは
いつも「ぱぶろーまいんど」にお越しいただき、ありがとうございます。
ここでは私たちの日常生活でみられる心理学知識をご紹介します。
昨今、自殺報道が多いですよね…
また、自殺ではない亡くなられた芸能人も多く報道されています。
報道を見ている側としては、悲しい気持ちになりますよね。
今回はそんな感情が「悲劇に発展する」心理現象をお伝えしていきます。
メディアに触れ続ける僕らは覚えておいた方が良い心理といえるでしょう。
恐い心理学「ウェルテル効果」とは
みなさんは「ウェルテル効果」という心理学用語を聞いことがありますか?
「ウェルテル効果」とは、社会的証明の心理が大きなマイナス方向に広がっている心理現象のこと。
社会的証明は心理学用語の一つで、周りの人々の行動に心理面や行動が左右されることを指します。
例えば、ネット通販での口コミ評価が高い商品を「みんなが良いと言っているから」という理由で、購入してしまうことも社会的証明の心理が働いています。
社会的証明についての詳しい内容はこちらをご覧ください。
このような経験はみなさんにもありませんか?
「ウェルテル効果」は、この社会的証明が最悪の方向に働いた状態。
例えば有名人が自殺し、その内容がセンセーショナルに報じられると、その後、同じ方法を使った自殺者が増える傾向にあります。
日本語では「連鎖自殺」とも呼ばれています。
また、同じ自殺の方法に限らず、潜在的に自殺願望を持つ人たちが、いつもよりアクセルを踏み込んだりハンドルを切りすぎて、交通事故率が上がることも、「ウェルテル効果」が関わっているとされています。
起源は『若きウェルテルの悩み』
「ウェルテル」という名前は、ゲーテ著の「若きウェルテルの悩み」(1774年)に由来しているとされています。
本作の主人公、ウェルテルは最終的に自殺をします。
この本を読んだ若者達が、彼と同じ方法で自殺した事象が起源となっているようです。
怖い話ですよね・・・。
マスメディアが悲しい報道ばかりする背景には、視聴率を上げたいという狙いがあります。
ですが、現代社会では「ウェルテル効果」を報道する側が理解し、規制をかけるなどの配慮が必要でしょう。
自分の判断基準を持つことが大切
いかがでしたでしょうか?
今回は少し暗い内容になってしまいましたね。
しかし、他人事ではありません。
私たちにとっても、起こりうる心理現象です。
「ウェルテル効果」を防ぐには報道規制も大切ですが、私たち個人も常に自分を客観視し、衝動的な欲求に呑まれていないか注意する必要があります。
「自分は大丈夫だ」と思わずに、一緒に気をつけていきましょうね。
また、今回の記事は以下の文献を参考にしています。
では、みなさまの人生がより良いものとなりますように。
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