【コラム】「自分のためより他人のため」人が行動を決意する瞬間とは
いつも「ぱぶろーまいんど」にお越し頂き、ありがとうございます。
ここでは日常生活で役立つ心理学知識をお伝えします。
「子育てに悩んでいる。言うことをなかなか聞いてくれない」
「職場内の人間の心が一つにならない。どうすれば動いてもらえるか」
少し限定的な悩みですが、このような問題をお持ちの方にはピッタリです。
ぜひ最後まで、ご覧になっていってくださいね。
人の行動を操ることは難しい?
「自分の周りの人間が、自分の思い通りに動いてくれたら…」
こんな想いを一度でも抱いた方は、多くいるのではないでしょうか。
無論、僕もその中の一人です(笑)
たくさんの可愛い女の子にチヤホヤされて、職場の方針は僕の一声で決まる…
考えてみてだけで最高ですね。
…申し訳ありません、少し取り乱してしまいました(笑)
しかし、想像してみるだけでも、楽しそうな人生がイメージできますよね。
世の中の大企業のカリスマ社長や恋愛の達人などは、人の行動を操れる類に入るのでしょう。
そんな大それた人物にならなくても、子供の教育が上手くいったり、自分の好きな人が振り向いてくれるだけで幸せを感じる方もいます。
ここでは「人が行動する決意するある理由」について、解説していきます。
自分より他人のために行動する
まずは下記に記す、ある病院で行われた検証結果をご覧ください。
<心理実験>検証内容
病院の医師や看護師を対象にこまめな手洗いを奨励しようと、以下の2種類のメッセージをせっけんや消毒用ジェル容器の周りに設置し、2つに違いが見られるか検証した。
A:「手の清潔は、患者を病気から守ります」
B:「手の清潔は、あなたを病気から守ります」
<心理実験>検証結果
2週間に渡り検証した結果、Bのメッセージでは何の効果も得られなかった。
対して、Aのメッセージでは医療従事者は普段より10%も頻繁に手を洗い、せっけんと消毒用ジェルの使用量は45%も増えた。
この検証結果から分かる、心理的な分析結果は以下のとおり。
<心理実験>分析結果
- 「あなた」と書かれたメッセージを見ると、自分に問いかける質問は「私(僕)は病気になるだろうか?」となる。そして、回答は決まって「ならない」
⇒この理由を説明することは簡単で、医療従事者の考え方はこうなる。
「手をいつも洗っていないけど、今まで病気にかかったことはない。私(僕)は大丈夫だ」
これは心理学用語で「正常性バイアス」が働いた例です。
「自分だけは大丈夫」と思い込んでしまう、人間心理の特徴です。
- 一方で「患者」のこととなると、質問の内容が変わる。「私(僕)はこのような状況で、医療従事者としてすべき行動は?」と。
⇒自分だけの損得勘定で考えず、価値観やものごとの善悪に照らして判断し、「私(僕)には患者のケアをする道徳上の義務がある」と考えるようになる。
これはまさに、「自分のためなら行動しないが、他人のためや自分の状況によって行動を促す結果になる」ことが証明された検証です。
他人への影響を意識させる
いかがでしたか?
この人間心理を日々の生活で活かしてみようと思うなら、「他人への影響を意識させる」ことが大切です。
例えば子育てで「他人に暴力を振るって欲しくない」と教えたいなら、暴力によって怪我をさせた人だけでなく、その友達や恋人・家族が悲しむことになること伝える。
友人や恋人が「新たな習いごとを始めようか迷っている」なら、その習いごとを始めるとあなたの家族や友達にどんな影響を与えるのか、もしくは友人や恋人としての僕(私)にどんな影響があるのかを伝えるといいでしょう。
人の行動は「自分より他人にどう影響を与えるか」を考える方が、行動率は高くなります。
誰かに行動させたいとき、説得したいときに活用してみてくださいね。
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みなさまの人生がより良いものとなりますように。