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【ビジネス】みんなで決めたことはリスクが高い!?集団心理が生む意外な落とし穴とは

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いつも「ぱぶろーまいんど」にお越し頂き、ありがとうございます。

 

ここではビジネスシーンで役立つ心理学知識をご紹介します。

 

 みなさんが働いている職場には、多かれ少なかれ同僚や上司などの人が集まる場所です。

 

多くの人が集まる会議や討論がある職場も、少なくないのではないでしょうか。

 

今回はそんな場面でみられる、ある集団心理について解説していこうと思います。

みんなと一緒だと安心する

みなさんは「社会的証明」という心理学用語を聞いたことがありますか?

pablooomind.hatenablog.com

 

「社会的証明」とは、人の行動が周りの人間に左右される現象のことです。

 

具体的な例をあげてみましょう。

 

例えば、僕の趣味は「旅行」です。

 

知らない土地や初めて見るものが大好きで、月に一度は知らない場所を訪れて観光しています。

 

そんな中で初めて行く観光地には土地勘がないため、最寄り駅や自家用車を置いた駐車場からのルートが分からなかったりします。

 

ですが、有名な観光地であるほど観光客は多く、周りにたくさんの人がいます。

 

観光地までのルートが分からなければ、そういった周りの人間の後ろをついていくことで目的地に辿り着けることも少なくありません。

 

これが「社会的証明」の心理現象が働いた例です。

 

「みんなが歩いている方向がこっちだから、正解はこっちなんだろう」

 

という思いが自分の行動を決めてしまっているのです。

 

みなさんの中にも同じような経験がある方もいるのでは?

 

大勢が集まると気持ちが大きくなる

「社会的証明」の心理については、なんとなくご理解できたでしょうか?

 

特に大きな問題を引き起こすものではありませんが、自分の考えを持つことも大切です。

 

「○○さんがやっているから、自分も同じことをする」

 

のではなく、自分なりの根拠を持って物事を判断することが大事です。

 

旅行先での僕の行動を綴った上では、信頼性に欠けるかもしれませんが…(笑)

 

ですが、この「社会的証明」による行動がエスカレートしてしまうと危険です。

 

リスキー・シフトという心理学用語がありますが、これは「社会的証明」による行動がいき過ぎてしまったものです。

 

リスキー・シフト」とは、人は集団になると冷静な判断ができなくなり、大きなリスクを伴うような極端な方向に走ってしまうことです。

 

例えば、「ネットでの自殺サイト」「戦争」などが、その一例です。

 

インターネットでの自殺志願者を募るサイトは、まさに「リスキー・シフト」が顕著に表れたものです。

 

本来、自らの命を絶つ自殺という行為はだれでも怖いはずです。

 

しかし、同じ考えを持った仲間(自殺志願者)が集まることで、自らの気持ちも大きくなり、悲惨な結末を選んでしまうのです。

 

有名人が自殺をした後に同じ方法での自殺を試みる人が増える「ウェルテル効果」も、「リスキー・シフト」現象が関わったものかもしれません。

pablooomind.hatenablog.com

 

「戦争」についても、「リスキー・シフト」が働いた悪い例です。

 

客観的にみれば「戦争」を決意することは、多くの人の命を奪う大きなリスクがある決定だということは、今やだれもが分かっています。

 

しかし、「戦争」を行うということを決定したとき、そこには多くの有力者が集まって決断を下したのでしょう。

 

多くの人間が集まって何かを決定すると、個人で考えるときよりもリスクの大きな選択をしてしまう傾向にあります。

 

その理由は大きく分けて、2つのことが関係しています。

 

1.責任の分散化

まず一つめの要因は、多くの人で一つの決断を下すため、一人一人の責任が軽くなると考えてしまうことです。

 

個人で考えるときは、責任の所在は自分にしかありません。

 

そのため、よりリスク管理を意識した選択になるはずです。

 

しかし、責任の分散化が起こることで、大きなリスクを伴う決定にも一人一人に心の余裕が生まれます。

 

「みんなも同じ意見だから大丈夫だろう」と。

 

本当に怖い心理現象ですよね。

 

2.強く、説得力のある意見に流されやすい

2つめは、多くの人が集まる場では、強くて説得力のある意見に流されやすいからです。

 

会議や討論を行う場では、少なからず立場に差がある人達が出席します。

 

職場での会議や討論会を想像してみると、分かりやすいでしょう。

 

企業であれば、社長がいて副社長がいて課長たちがいる…といった感じですよね。

 

そんな中で社長が「我が社を飛躍させるためには、大きな挑戦が必要だ」と断言し、新たな事業案を提案したとします。

 

その提案がリスクはあるが、会社にとって必要なことと説得をされたらどうでしょう。

 

社長が提案することなので「ハロー効果」も生まれて、提案に賛成する人が多いはずです。

pablooomind.hatenablog.com

 

立場の格差のある人間が集まる会議などでは、「リスキー・シフト」現象が働いていないか常に客観視する必要があります。

 

常にリスク管理を!

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」

 

こんな言葉を聞いたことはありませんか?

 

これも「リスキー・シフト」現象の典型的な例です。

 

破ってはいけないルールさえも、仲間がいれば怖くないと思ってしまうのです。

 

ビジネスシーンであれば、集団の中で自分が周りの影響を受けて、冷静な判断力を失っていないか、しっかりと自分を客観視することを心掛けるといいかもしれません。

 

その冷静さがリスク管理を生み、大きな損失を減らすことができます。

 

「みんながやっているから」ではなく、「自分はこう思う」という考え方が大切です。

 

ビジネスマンの方や大きな決断を集団で考えなければいけない状況にある人は、頭の片隅にでもこの心理現象を覚えておいてくださいね。

 

今回の記事は以下の文献を参考にしています。

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