【コラム】「私は大丈夫!」その考えが大丈夫じゃない!人間心理が招く落とし穴とは
いつも「ぱぶろーまいんど」にお越しいただき、ありがとうございます。
ここでは僕たちの日常生活で役立つ、心理学知識をお伝えしようと思います。
「私の家は火事なんて起こさない」
唐突ですが、みなさんの中にはこのような意識がある方も多いのではないでしょうか。
他にも、「私は詐欺に引っかからない、電話でも身内の声くらい分かる」と思っている人もいるでしょう。
しかし、よく考えてみてください。
これだけ火災や詐欺のニュースが報道されているのに、被害が減らないのは不思議だと思いませんか?
これには、ある人間心理が働いているのです。
今回はその心理について、詳しくみていきましょう。
「私は大丈夫」と思ってしまう「正常性バイアス」
「私は大丈夫」「自分だけは大丈夫」
人はこのように考えてしまうことがあります。
心理学用語でこの現象を、「正常性バイアス」と呼んでいます。
「正常性バイアス」とは、自分にとって都合の悪い情報を無視してしまうバイアスのことです。
「バイアス」とは、物事を経験からくる先入観や偏った見方で判断してしまう脳の仕組みのことです。
多くの情報を整理してイチから判断するより、「バイアス」を働かせることで過去の経験を使い素早く情報処理ができるのです。
一見すると、僕たちにとって頭の中で情報処理をする上では良い能力です。
しかし、先述した「火事」や「詐欺」の例のように、場合によっては自分にとって都合良く解釈してしまうのです。
これが「正常性バイアス」です。
自分の能力を過信してしまう
「正常性バイアス」は、自己評価にも影響しています。
人間は自分の力を、過大に見積もる傾向があるようです。
コーネル大学の心理学者デヴィット・ダニング博士とジャスティン・クルーガー博士は、ある研究の結論としてこのようなことを言っています。
「能力の低い人は自分のレベルを正しく評価できない」「能力の低い人は他人のスキルも正しく評価できない」 だから、「能力の低い人は自分を過大評価する」と。
つまり、自分は能力が高いと見積もる人は、実際には能力が低い可能性が高いということです。
なんとも恐ろしいことですよね。
「正常性バイアス」に陥らないためには?
こうした「正常性バイアス」の罠に陥らないためには、どうすればよいのか。
それは「自分を疑う」ことが大切です。
「この選択で間違いないか」
「個人の思い込みで行動していないか」
よく自動車教習所で言われませんでしたか?
「〜だろう運転ではなく、〜かもしれない運転をしよう」と。
「あの交差点は人が歩いていないから大丈夫」
ではなく、
「今日は人が歩いていて、交差点に出てくるかもしれない」
という思いで運転しようということです。
この感覚を僕たちの日々の生活でも、意識すればいいのです。
毎日、毎回でなくても構いません。
大きな決断をするとき、今後を左右する大切な選択肢を目の前にしているとき。
「正常性バイアス」という落とし穴に、陥ってないか疑ってみてください。
では、みなさまの人生がより良いものとなりますように。
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