【コラム】思い込みの心理学「ステレオタイプ」の落とし穴とは
いつも「ぱぶろーまいんど」にお越しいただき、ありがとうございます。
今回は「ステレオタイプ」という心理効果について解説します。
「ステレオタイプ」という言葉を初めて聞いた、という方も多いかもしれません。
しかし、「ステレオタイプ」は僕らの日常生活に密接に関わっています。
知っておくと、かーなーりあなたの人生に役立ちます(笑)
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
「ステレオタイプ」神の手を持つスーパードクター
早速ですが、ここでみなさんに一つクイズを出します。
しっかりイメージして、よく考えてみてください。
ある有名病院に、世界屈指の外科医で「神の手」を持つと呼ばれる”朝田”という医師がいました。
朝田医師は医者としての能力は長けているのですが、休日は酒に入り浸り、高級車を乗り回して豪遊していような人物。
とにかくお酒とタバコが好きで、タバコは一日に30本ほど吸うほどのヘビースモーカーでもあります。
あるとき、朝田医師の息子が交通事故で病院に搬送されました(朝田医師の病院ではない)。
そして、身元を調べた警察官が朝田医師へ電話をします。
「あなたの息子さんが事故に合いました。あなたはこの子の父親ですか?」と。
すると、朝田医師は「違います」と答えます。
警察官はすかさず、「では、あなたの息子ではないのですね?」と聞きました。
すると朝田医師は、「いいえ、私の息子です」と答えました。
さて、朝田医師と息子との関係は??
思い込みが招く危険「ステレオタイプ」とは?
お分かりになりましたでしょうか?
このクイズの答えは、朝田医師は運ばれてきた息子の「母親」です。
もちろん、考えられる答えは他にもたくさんありますが、このクイズで伝えたかったのは「お酒」「高級車」「ヘビースモーカー」などのキーワードから、男性だと決めつけていなかったか?ということ。
もしくは「凄腕の医者」から、男性を想像してしまう人もいるかもしれません。
これが「ステレオタイプ」という心理効果です。
「ステレオタイプ」とは、性別や職種、人種等ある集団に対する単純化されたイメージ。
要するに、固定概念ですね。
「ステレオタイプ」による判断は、物事を分かりやすく単純化してとらえようとする心理傾向から生じるもの。
それゆえ、簡潔かつスピーディーに物事を判断する上では有効な思考パターンでもあります。
しかし、上記のクイズのような「思い込み」の要因になる場合もあるので注意が必要な面もあるのです。
「ステレオタイプ」はどこにでも潜んでいる
他の例をあげてみましょう。
例えば友人から、自分と面識がないAさんの話を聞かされたとします。
Aさんはどうやら、CA(キャビンアテンダント)の仕事をしているようです。
性別を聞かされなければ、勝手に「女性」をイメージしてしまってませんか?
これも「ステレオタイプ判断」の一つです。
現代のCAなら、女性よりは少数ですが男性も活躍している職業。
僕も飛行機をよく使うので、男性のCAさんをよく見かけます。
「ステレオタイプ」による思い込みで、相手に失礼のないようにしたいですね。
他にも職業でいうと「看護師」「保育士」なども女性が多いイメージですね。
(実質、まだ女性が多い職場ではありますが…)
「看護師」に関しては「看護婦」と呼ばなくなりましたね。
これは、男性の「看護師」が増加傾向にあるからです。
思い込みが入っていないかセルフチェックを!
いかがでしたでしょうか?
人間には「ステレオタイプ」という心理傾向が働くことを理解していればいれば、常に自分の判断に慎重になれそうですね。
自分の判断は正しいのか、自分を疑うことも時には必要ですよ。
また「バイアス」という心理効果も、人の持つ注意するべき”思い込み”です。
気になった方はこちらもチェックしてみてください。
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